論語の名言/読みやすい現代語訳で意味を学ぶ!おすすめ本を紹介レビュー
令和3年!2021年!今年は心機一転何か新しいことをしてみようと思い立ち、何をしようかと考えたところ「そろそろ大人としての教養を身につけたい」との思いに至り、論語の本を色々読んでみました。
先人の深い知識と教養に裏打ちされた名言を学ぶことで、大人として一つ成長しようという魂胆です。正月はそういう決意を奮い立たせるにはもってこいの日ですね。
という訳で、新年一発目の記事は論語や論語の本についての紹介レビュー。
といっても、いきなり本格的な論語の本を読んでもちんぷんかんぷんになるのは目に見えているので、入門用の読みやすい現代語訳もしっかり書いてくれている論語の本を読んでみました。
論語の知識が0だった私でも理解しやすかったおすすめ本なので、必ずこれから論語に挑戦したいという方の参考になりますよ。
論語の名言から学ぶ
いくつか読みやすい論語に関する本を読みましたが、入門者におすすめする本は以下の2冊+3冊です。
この2冊については、後で1冊ずつ詳しくレビューしていこうと思いますが、まずは論語というものがどういったものなのか紹介したいと思います。
論語とは
中国の春秋戦国時代に、正しい政治の在り方を豪族たちに説いて回った大思想家「孔子」。その孔子が亡くなった後、孔子から指導された教えや言葉を後世に伝えようと弟子たちがまとめた書物、それが「論語」です。
2500年以上も、世の中の人々の人生の指南書として大切に読み続けられている書物です。大昔の言葉にも関わらず、現代を生きる我々が日常生活で直面する様々な問題や悩みに対するヒントを与えてくれます。
私の好きな論語の名言
ここでは、私が個人的に好きな論語の名言を5つピックアップしてみました。
比較的とっつきやすいものを選びましたので、中々面白いなあと感じた人は是非この紹介レビューを最後まで読み進めていただければと思います。
ちなみに、白文は省略して読み下し文を記載しています。
また、色んな論語の本を読んだ上で現代語訳も簡略に述べていますが、ばっちり解釈出来ているわけではないのであしからず。ご自身で論語を読んで考える一助にしていただければ幸いです。それではスタートです。
◇ 子曰く 三人行えば 必ず我が師あり 其の善き者を択んで之に従い 其の善からざる者にして之を改む(しのたまわく さんにんおこなえば かならずわがしあり そのよきものをえらんでこれにしたがい そのよからざるものにしてこれをあらたむ)
◆ 孔子はおっしゃった。たくさんの人と交わっていれば、必ず自分の模範となる善い点が見つかる。その善い点には素直に従い学び、もし善くない点を見たら、自分も同じことをしていないかとわが身を省みて反省しよう。
⇒ 三人というのは多くの人という意味ですが、日常で出会う人々の行いや考えには、必ず尊敬すべき部分があると思います。その素晴らしい点は是非自分の生きざまにも取り入れレベルアップしましょう。
逆に悪い部分・嫌な部分は自分にも当てはまるのでは?と自身を省みてしっかり直しましょう。人のふり見て我がふり直せですね。
◇ 子曰く 人の己を知らざるを患えず 己人を知らざるを患うなり(しのたまわく ひとのおのれをしらざるをうれえず おのれひとをしらざるをうれうなり)
◆ 孔子はおっしゃった。人が自分を認めてくれないことを気にかけ思い煩うのではなく、自分が人のことを理解していないということに問題があると思いなさい。
⇒ 得てして人間は自分の考えを基準にしがちで、相手が間違っていると思ってしまう生き物です。ご多聞にもれず私も。
でもあの人ががちゃんと理解してくれない!と一方的な思考に陥るのは危険、他人が自分をそのように評価するのはそれなりの理由があるものです。一度自分を客観的にみて相手の考えに思いを馳せてみましょう。
◇ 子曰く 故きを温ねて新しきを知れば 以て師為るべし(しのたまわく ふるきをたずねてあたらしきをしれば もってしたるべし)
◆ 孔子はおっしゃった。古い聖人たち・昔の偉い人の考えや書物をじっくり学んで、実際に今起こっていることに重ねてみれば、ほとんどのことは説明できる。そこから実際に必要な教えを導き出せるようになれば、人々に教えることが出来る師にもなれるだろう。
⇒ 温故知新、論語を知らなくてもこの言葉を知っている方は多いと思います。この名言はまさに「論語」そのものをあらわす言葉ですね。
大昔の孔子の言葉が、令和を生きる我々に様々な道を示してくれます。これからもたくさんの本を読もうと決意しました。
◇ 子曰く 由 女に之を知るを誨えんか 之を知るを知ると為し 知らざるを知らずと為す 是れ知るなり(しのたまわく ゆう なんじにこれをしるをおしえんか これをしるをしるとなし しらざるをしらずとなす これしるなり)
◆ 孔子はおっしゃった。由(お弟子さん)よ、「知る」ということを教えようか。知っていることを知っているとし、知らないことはちゃんと知らないとする。これが「知っている」ということだよ。
⇒ ついつい知らないことでも、話の流れで知ってる風にふるまってしまうことはよくあることだと思います。でもそれは自分の本当の実力では無い。
自分の力量を正しく把握すること、知っている事は知っている・知らないことは知らない。当たり前のようですが、これが真の自分を知るということなのでしょう。
◇ 子貢問うて曰く 一言にして以て身を終えるまで之を行う可きもの有りか 子曰く 其れ恕か 己の欲せざるを所を 人に施す事なかれ(しこうとうていわく いちげんにしてもってみをおえるまでこれをおこなうべきものありか しのたまわく それじょか おのれのほっせざるところを ひとにほどこすことなかれ)
◆ 子貢が孔子に訊きました。「死ぬまで一生涯行い続けるべきこと・守るべきことはありますか。」。孔子はおっしゃいました。「それは恕(思いやりの気持ち・人の身になって考える心)だろう、自分がしてほしくないことは人にしてはいけませんよ。」
⇒ 「自分がして欲しくないことは人にしてはいけません!」小さい頃、お家や学校で何度教えられたでしょうか。これも孔子の言葉だったのですね。
これほどまでに、論語は知らず知らず私たちの生活に浸透しているのです。人々の心に広く受け入れられる論語を、これからもしっかり勉強したいと思う名言です。
論語の名言、いかがでしたでしょうか。どこかで聞いたことがあるなあと思いませんでしたか?論語とはとっつきにくい難しい学者先生の言葉ではなく、我々の日常生活のすぐ身近にあるのです。
ただここで気を付けたいのが、論語の言葉を知るだけで満足してしまうこと。その言葉の成り立ちや背景、由来を学ぶことでより理解が深まり、本当の意味が見えてくることってありますよね。
ということで、次の項では私がおすすめする論語の本を紹介したいと思います。孔子の考えに少しでも近づく一助になればと思います。
論語のおすすめ本(現代語訳)を紹介
それでは、冒頭で紹介した入門者にもおすすめ出来る読みやすい論語の本を紹介したいと思います。
論語おすすめ本①
まずは先にこちらの本、悩んだとき読む「論語」を読んでいただきたいと思います。
この本は新社会人を対象にしつつ、生きている上で誰もがぶち当たる悩みや困ったことに対して論語を用いて解決のヒントをくれる、論語を身近に感じることが出来る本です。
先ほど挙げた論語の名言にもあるように、どこかで一度は聞いたことがあるような、私の悩みをどこかで聞いてた?と思うくらいズバッと心に響く言葉を抜粋してくれています。
まさに今を生きる私たちの指南書といえるでしょう。
また、自分で読むのもいいですが、身近な社会人の方へのプレゼントとしても最適です。働き初めは悩みがたくさん。。少し元気がないかも?と思ったら迷わずこの本を送りましょう。
きっと解決への手掛かりになるはずです。
論語おすすめ本②
続いては、論語のおさらいという本です。もうおさらいなの!?と思われるかもしれませんが、こちらも読みやすさは抜群なのでご安心ください。
おさらいの形で、やさしく頭に染み込むように論語の現代語訳・解釈をしてくれます。
また、先にあげた本が論語の名言抜粋に焦点をあてたのに対し、こちらの本はその論語の生まれた時代背景・社会背景などをきっちり説明してくれるので頭に残りやすいです。
また、言葉に用いられている漢字の成り立ちから解説してくれることで、より理解が深まります。
学ぶこと・生きること・社会とのかかわりについて、論語の言葉から私たちに様々な学びの機会を与えてくれます。
おさらいといいつつも、周りの背景からしっかり学びたいという方には最初に読み始めることもおすすめ出来る一冊です。
論語おすすめ本③
続いて入門者向けのとても読みやすそうな論語の本を紹介したいと思います。それが以下のまんがでわかる 論語です。
著者は私が尊敬する齋藤孝氏で、他の本でもよく孔子や論語の話をされているので気になっておりました。
ストーリーにうまく論語の要素を取り込んでいるので、抵抗なく読み進めることが出来ると思います。初めて論語にふれる学生さんへの贈り物としても良いと思います。
論語おすすめ本④⑤
最後は、おすすめの論語の本を連続で2冊紹介して終わりにしましょう。
どちらの本もコンパクトに内容がまとまっており、すいすい読める良書です。初心者~中級者向けといったところでしょうか。
あまりに小難しい論語の解説書を読んで、挫折しそう。。。という方にも気楽に読んでもらえる素晴らしい内容にまとまっています。
論語の名言/読みやすいおすすめ本 まとめ
以上、新年一発目に論語の本について紹介レビューしてみました。この記事を見て下さっている方は、少なくとも論語に興味をお持ちのはずなので、この勢いのまま色々な本に挑戦してみて下さい。
学び始めるのに遅すぎることは無いとはよく言ったもので、学びたいと思った今この瞬間があなたにとっての大事なタイミングなのです。さあ、論語の世界に飛び込んでみましょう!
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